水曜日, 12月 23, 2015

本:炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学

 春から夏にかけて糖質制限系のダイエットで、3ヶ月半で10kg 痩せた。そのあと糖質制限系の情報を集めていたのだが、Amazon のおすすめで見つけて、近所の図書館で借りてきた本。
 
 読み始めて気が付いたのだが、著者はうるおい治療の本を書いた人。そんなにはずれはないかなと期待しながら読み進めたが...。 

 中身は、いわば素人の独自研究。我流の糖質制限を始めたら痩せて体調がよくなりました。それをネットで公開したら、同じような体験をした人がいっぱい出てきました。そこで、科学的にいろいろ考えてみました、という本。
 
 栄養学的、科学的、進化論的等々いろいろと自説を語っているが、著者は「傷治療の専門家」なので、いずれも専門外。出典がない引用が多かったり、ど素人目線からはちょっと矛盾してないか?という説明があったり、食べ物の変遷についての考察はジャレド・ダイアモンドあたりと比べると、かなりあまい(銃・病原菌・鉄 文明崩壊 セックスはなぜ楽しいのか?)

 
 人の祖先がドングリの森を出て、コムギの自生地の移り、そこから栽培を始めたのはなぜか?って、そりゃ、人口が増えて弱さゆえに追い出された者たちのなかから、たまたまそこにたどり着いたのものの中の何人かが成功しただけでしょう??
 
 実際の食事方法についてはほとんど触れられてなかったのが、物足りないというか無難というか...。
 
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 あと、腸内細菌の移植は、アメリカではやっているところもあるそうな。ためしてガッテンで、ちょっとだけやってた。望む人は、草だけ食って生きていけるようになるかもしれない。
 

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