水曜日, 8月 05, 2015

本:「抗がん剤は効かない」の罪

 サブタイトルが「ミリオンセラー近藤本への科学的反論」

 いわゆる近藤説は、第一次ブームのときに、「患者よ、がんと闘うな」を読んだか、当時購読していた文藝春秋の近藤氏の書いた記事を読んだぐらい。

 内容は、「そうかもしれないなぁ」とは思ったが、常識と違い過ぎていてイマイチ信用できず。
 
 ラッキーなことに癌とは縁がなく、近藤説もおさまったかなぁと思っていたらまた最近のブーム。
 自分も 50歳を過ぎたし、関係する本を一冊ぐらい読んでおいたほうが良いかと思い、アンチ本を図書館で借りてみた。

 書いてあることは常識的にいたって全う。近藤本への批判を抜きにしても癌になり治療方法を選択する必要が出てきたときにはまず読みたい本。
 
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 彼のスティーブ・ジョブズですら、自らの膵臓癌に対して、最初、標準的な治療を拒否したというのだから、普通の人間が耳障りのよい、そして何百万部も売れている本の内容を信じてしまうのは仕方ないことだろう。
 
 自分が癌になる可能性はかなり高い。確立的には 1/2 以上だろう。そのときは冷静に、客観的、科学的に治療法を選べるようにしたい。
 少なくとも近藤説は採りたくない。この本では「”がん放置療法”は人体実験」とまで言い切っているのだから。
 

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