土曜日, 5月 24, 2014

本:なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術

 多分、やまもといちろう氏のブログで見つけた本。この手の本は何冊か読んだことがあるが、著者が 民事調停委員 という、珍しい肩書きの人なので、図書館で借りてみた。
 手に取った第一印象は「ひどい」。藍色と蛍光色に近い黄色の二色刷りで、目にきびしい。ビジネススーツ姿の若い女性のイラストがあり、これが「やり手の IT 弁護士」として物語の主役になるらしい。
 どひゃぁ。その手の底の浅い本は勘弁して欲しいのだが....

 ところが、読み始めるとなかなか面白い。SI 系のシステム開発の話なので細かいところはよくわからないのだが、最終的な善悪の判断が「裁判で勝てるか?」となっているのが新鮮。主人公と、その周りの人たちとの会話で話が進められていくのは冗長とも思えるが、章末のチェックリストや手法の真面目な解説を見ると、全編真面目に書かれるとかなり難易度が上がってしまうので、この書き方はありかと思う。

 基本的な内容に目新しいことはそんなにないし、ブラウザゲームの一プログラマとしては直接役に立つところはあんまりなかったが、裁判や調停の判断基準は勉強になった。

 あと、塔子と一郎のサイドストーリーがすごく中途半端なところで終わってしまったところが不満。ここは続編に期待か w

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