火曜日, 7月 21, 2009

本:第三次世界大戦


 図書館の佐藤優の本を制覇中。この本は田原総一郎との対談で2冊組み。「帝国主義でこうなる!」を先に読んだのだが、なんとかついていけた。アメリカ人とは「なるもの」だとか、アメリカ人の思想は「砂漠の民」の思想だというのは、去年のアメリカ旅行で感じた違和感にぴったり嵌まった。なるほど、日本に住む日本人とはそこが違うのかと。
 「世界恐慌でこうなる!」は、出版時期(2009/01/30)もあるのだろうが最初の章の「サブプライムローンからくる金融恐慌での被害は日本が一番少なかった」と断言しているあたりで冷めてしまった。結局日本は被害が一番大きい国で、本書では金持ちと扱われているトヨタもパナソニックも大赤字を出してしまったのに。また、経済や資本主義・社会主義については語っているが、地球のキャパシティについてはまったく考慮していない。「文明崩壊」を読んだ後では、この本の主張が、両著者が嫌っている「机上の空論」しか思えなくなってしまう。

 佐藤氏、幅広い知識を元にいろんな分野の本を出しているが、おいしいのは一部だけかな。立花隆のようにならなければ良いのだが。
 一応、もう何冊か読んでみよう。

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