水曜日, 3月 25, 2009

本:獄中記


 「国家の罠」があんまり面白かったので、同じ著者の「獄中記」を図書館で借りてきた。が、途中で挫折 (^^;

 内容は、拘置所に収監されていたときの日記的なメモと弁護士への手紙や、その他外の人たちへのメッセージ。大半は弁護士への手紙なのだが、この内容が実に青い。
 よく、ブログに「こいつは青いなぁー」というのがあるが、著者の考えも実に青い。ただ、その青さも筋金入りで、同じ容疑で逮捕された著者を含む4人のうち3人は検察の主張を認め、執行猶予の有罪判決を受け社会復帰しているのに、一人だけ罪を認めず512日間も拘留されたうえ、2審が控訴棄却、最高裁に上告し未だ係争中である。一審で上告しなければ、とうに執行猶予期間も終わっているのに。

 東大やモスクワ大学で講師までやった人が、弁護士向けに書いた手紙の内容は難解すぎてついていけない。暇があれば時間をかけて最後まで読みたい気もするが、仕事もしていない割りに色々と忙しく、今回は挫折。

 ただ、刑務所拘置所暮らしについては色々と面白かった。「国家の罠」を読んでいて、外交官までやった人がなんで拘置所に暮らしに耐えられるというか、快適に過ごせたのか疑問だったのだが、比較の対象が旧ソ連のホテルでのサービスや英国での食事だと知ってなんとなく納得。

 また、空いた時間は勉強・研究に費やし、収監中に ノートにして62冊、400字詰め原稿用紙 5200枚分の記録を残したとは恐れ入る。途中腱鞘炎にもなったそうだ。
 オイラはここ一年ばかり毎日が日曜日の生活を送っているのだが、雑事や娯楽に追われて(?)さっぱり勉強が進まないというのに...。いや、独房暮らしなら、娯楽や雑事から切り離されて勉強が進むかも??



0 件のコメント: